例年、訪問団として「博多祇園山笠」へ、聖一国師生誕の地でくみ取った「勢い水」を届け、それを撒く取り組みを続けて今年で9回目を迎えた。
静岡茶の祖である聖一国師の功績を通して、お茶のまち静岡市の知名度を更に上げるとともに、福岡市との都市間交流を継続させていくことを目的とする。
例年、訪問団として「博多祇園山笠」へ、聖一国師生誕の地でくみ取った「勢い水」を届け、それを撒く取り組みを続けて今年で9回目を迎えた。
静岡茶の祖である聖一国師の功績を通して、お茶のまち静岡市の知名度を更に上げるとともに、福岡市との都市間交流を継続させていくことを目的とする。
田村宮司より、聖一国師について解説を受ける。 (国師が南宋から帰国する際に暴風雨に遭い、無事を祈った先が筥崎宮だった。)
阿部宮司より、祇園山笠、聖一国師について解説を受ける。 (博多祇園山笠は櫛田神社の奉納神事である。)
国師生家守る米沢緑さん達訪問団が、神保住職や豊田会長に桶に入った栃沢で汲み取った水を手渡す「勢い水」奉納の儀式を行う。奉納後、訪問団を代表して鈴木和彦団長、聖一国師顕彰会酒井会長と静岡市小長谷副市長が静岡市での取り組みを報告する。 その後、振興会豊田会長から謝辞を受けるとともに、神保住職から祇園山笠、聖一国師について説明を受ける。
承天寺清道を次々に駆け抜ける山笠の男衆に向かって、訪問団60人が交代で勢い水を掛けて祭りを盛り上げた。
ユネスコ無形文化遺産への登録決定後、初の博多祇園山笠に訪問団として自民党議員団18名が参加した。
7月5日に襲った九州北部の豪雨の影響により、開催の是非が問われたそうだが、この祭りの由来が聖一国師による疫病予防の為であり、被災された方々への祈りを込めて予定通り執り行われた。
平成21年から始まった訪問団による「勢い水の奉納の儀」の成果は確実に表れている。今年も静岡新聞に取り上げられたことはもとより、祇園山笠のオフィシャルガイドブックにもこの取り組みが紹介されている。その内容から静岡市民の聖一国師と博多祇園山笠に対する情熱や想いが、博多市民に確実に伝わっていることが分かる。
そして、平成27年には静岡まつりでも曳き山笠が披露され、訪問団の活動による都市間交流が目に見える形で静岡市民にも伝わることとなった。
また、昨年11月に静岡商工会議所が主体となって、聖一国師顕彰会が発足された。産・民・官が一体となっての取り組みの成功事例であり、その流れを絶やしてはならない。
以上のことから、今回の視察に関して、「静岡茶の祖である聖一国師の功績を通して、お茶のまち静岡市の知名度を更に上げるとともに、福岡市との都市間交流を図る」とする目的を、確実に果たしたといえる。