環境にやさしい再生エネルギーグループ視察報告書

日 時
平成26年5月8日(木) 13:00〜15:00
視察先
鈴与(株) 本社(清水区入船町)
視察議員
鈴木和彦、栗田裕之、遠藤裕孝、亀澤敏之、※浅場武、※繁田和三、
※牧田博之、大村一雄、望月俊明、※早川清文、工藤公彦、福地 健、
※畑田 響
(※「環境にやさしい再生エネルギー」グループメンバー)

概 要

鈴与グループでは、太陽光発電を始め、小水力発電、バイオマスなどの自然エネルギーの推進をしており、送電や省エネを含めて自立したエネルギーを目指しているとのこと。

鈴与グループの倉庫である北新開倉庫等計6か所で総出力1218kwの太陽光発電を行っており、清水臨海地区では中部電力が8mwのメガソーラーを、JFEエンジニアリングが10mwのメガソーラーを建設中(今年度中)で、合計すると清水区で20.3mwとなり、清水区の住民の約11.5%の年間電力使用量をまかなうことになります。

臨海地区にこれだけの太陽光発電を導入するのは全国的にも珍しいとのことで、市政への反映も踏まえ視察に参りました。

目 的

自民党市議団の政策グループ「環境にやさしい再生エネルギー」が会派内に呼び掛けて、物流商社 鈴与グループが実践している本社や倉庫の屋根で行う太陽光発電等再生可能エネルギーの施設見学を行うとともに、清水港メガソーラー構想について鈴与から説明を聞き、本市の再生可能エネルギーの推進のための政策提言に活かすため。
その他、鈴与グループでの事業継続計画(BCP)やLPガスによる災害対策、鈴与商事が出資している「しずおか未来エネルギー(株)」による市民出資太陽光発電の取り組み状況をうかがった。

内 容

鈴与グループでは、太陽光発電を始め、小水力発電、バイオマスなどの自然エネルギーの推進をしており、送電や省エネを含めて自立したエネルギーを目指している。

太陽光・蓄電池システムとして31.68kw(韓国S-energy製)、燃料電池システム(容量700w×2)を本社屋上に設置していて、視察を行った。

太陽光発電による電力は、本社全館に供給し、蓄電池を使用することで昼間の電力のピークカットにつながります。(13〜15時に供給し、深夜0時〜2時に充電)

燃料電池は、LPガスで発電した電気を対策本部室コンセントに供給し、同時に温水(40℃)をつくっています。

鈴与グループの倉庫である北新開倉庫等計6か所で総出力1218kwの太陽光発電を行っており、清水臨海地区では中部電力が8mwのメガソーラーを、JFEエンジニアリングが10mwのメガソーラーを建設中(今年度中)で、合計すると清水区で20.3mwとなり、清水区の住民の約11.5%の年間電力使用量をまかなうことになる。


臨海地区にこれだけの太陽光発電を導入するのは、全国的にも珍しいとのこと。

防災に関しては、大型リチウム蓄電池、約100台の発電機、非常用発電機(6000リットルの重油を備蓄し本社3〜5階の電力100時間使用可能)を備えている。


◆成果・市政への反映等

臨海地区に鈴与グループの倉庫を始め中部電力、JFEエンジニアリング等のメガワットソーラーが今後急速に広がるとのことだが、これを清水港、静岡市のPRポイントとして活用することも検討する必要があると考える。

また、企業が導入しようとする太陽光発電や再生エネルギー施設、公共施設での太陽光施設のための屋根貸し制度の導入など、市民や企業が再生可能エネルギーを導入する際の推進方策を市としても早急に検討することが必要ではないだろうか。

さらに、鈴与グループでも、太陽光発電による電力は蓄電池を使用し、ピークカットや災害時等の非常用電源としても活用できる。このように、蓄電池の導入を推進する方策についても、防災面からも検討すべきだと考える。

(文責 畑田(政策グループ「環境にやさしい再生エネルギー」グループ長))

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