- 日 時
- 平成28年11月16日(水)
- 視察先
- 長泉町 マンション内電力融通システム等を活用した
「シャリエ長泉グランマークス」
三島市 次世代型・低炭素型住宅街区「エコライフスクエア三島きよずみ」
富士市 電力小売り全面自由化にあわせての富士発電所 - 視察議員
- 伊東稔浩、鈴木和彦、井上恒弥、石上顕太郎、遠藤裕孝、山根田鶴子、繁田和三、牧田博之、大村一雄、望月俊明、早川清文、工藤公彦、福地健、畑田響
環境にやさしい再生エネルギーグループ視察報告書
概 要
@長泉町 マンション内電力融通システム等を活用した「シャリエ長泉グランマークス」
東レ建設が平成29年3月と翌年にかけて、家庭用燃料電池エネファームによるマンション内電力融通システム「T−グリッドシステム」を国内で初めて導入した分譲マンションを建設している。「T-グリッドシステム」は、静岡ガスがパナソニックと共同で特許を取った。マンション一括受電と各戸に設置するエネファームと組み合わせ、電力消費の少ない発電余力のある家庭から電子消費の多い家庭に対し、マンション内で電力融通を可能にする環境配慮型の分譲マンション。長泉町は、JR新幹線駅からも、近く首都圏へ通勤する方のベッドタウンとして開発が進んでいる。
A三島市 次世代型・低炭素型住宅街区「エコライフスクエア三島きよずみ」
静岡ガスの社有地で営業所の跡地に、各戸に家庭用燃料電池「エネファーム」、太陽光発電を設置し、一部の住宅に蓄電池を導入することでエネルギーの地産地消モデルを進めるため、平成22年9月に住宅を建築開始(全22区画・1806坪)し、23年3月に完成した。 街灯は、LED照明を設置。交通の便のよく、ショッピングセンターも近くにある。
B富士市 電力小売り全面自由化にあわせての富士発電所
地域の天然ガスコージェネレーション等から調達した余剰電力などを需要に合わせて調整することができる。また、清水から天然ガスを輸送し、ガスによる発電を行っている。最大出力は、約17000kw。施設内のタービンを見学したが、発電時は大きな音を出すため、防音には配慮している。
<市政に反映すべき点>
JR三島駅は、首都圏に勤務する方のベッドタウンとして需要が高まり、その近辺で分譲住宅やマンションが増えている。その中で、地域でエネルギーであるガスを販売する事業者が家庭用燃料電池の促進を行いながら、住宅等を建設することは、環境配慮型の住宅が地域全体で広がる。よって、エネルギーの効率化にもなり、さらに地域住民の環境に対する意識が高まるのではないか。
静岡市に本社をもつ静岡ガスは、今回視察した県内東部地域で、このような環境配慮型住宅を推進してきているが、静岡市内でも、住宅関連企業等とも連携の上、モデル地域を設置していただきたいと願う。そのことを本市が補助することも検討すべきではないか。
水素ステーションを静岡ガスと静岡市で連携して来年設置される予定だが、水素エネルギーの重要性等を市民に啓発するため、見える化に努めるべきだと考えます。
静岡ガスではエネルギーの地産地消を推進しているが、これについても、中部電力等エネルギー事業者と連携の上、小水力発電など積極的に推進することが期待される。(浜松市等では実践が進められている)
(文責 畑田 響)